<再構築の注意点>やり直してみようと思ったら
2016/03/29
旦那は潔く浮気を認め、心から反省し謝罪してくれた。そして相手の女ともキッパリ別れ、もう二度と浮気はしないと誓ってくれた。
浮気を知った当初は悲しみと絶望と怒りで頭が混乱し、その勢いで離婚しようと動いていた。だが、旦那が絶対に離婚したくないと泣いてすがってくるし、もう一度チャンスをくれと懇願するので離婚を考え直し、イチからやり直してみようと思う。
一般的に、夫の不貞ではこのようなパターンに収まるケースが多いと思います。ある離婚調査では、不貞による離婚での有責男女比率は「女7:男3」という数字が出ていました。
これはどういう意味かというと、夫の不貞では7割の奥さんが許し、妻の不貞では7割の夫は許さないということになります。
同じ不貞でも、夫の不貞と妻の不貞では、圧倒的に旦那の浮気が許されるケースが多いのです。
男女平等の時代とはいえ、日本は大昔から男性の浮気には寛容だったようですから、この数字はある意味仕方がないのかもしれません。
だからといって惰性で再構築してはいけないのが旦那の浮気です。なぜかというと、浮気というのは再発する可能性がとても高いからです。
ある意味、病気ですね。浮気というのは、しない人は絶対にしないし、する人は何度もする傾向があります。ですから、仮に再構築することに決めたとしても、しっかりとケジメをつけてからにしましょう。
二度目はない!と覚悟させる
不倫がバレた夫の9割は奥さんの元に戻るといわれています。ですから、既婚男性は、基本的には家庭が大事だと思っていることは間違いありません。
では、なぜ既婚男性は大切な家庭を失う危険を犯してまで浮気をするのでしょう。当時、わたしが読んだある浮気本によると、浮気する男性というのは性格的に罪悪感が薄いタイプの人だからだそうです。
つまり、「バレなきゃいいや!」的な考え方をする人達なわけですね。道徳観念とか自律心などが、ちょっと足りないかな~っていう感じです。
一方で、奥さんの元に戻って来ないタイプの人もいます。要するに「失楽園」っぽい人達ですが、これは本題から外れるので省略しますね。
さて、いろいろ悩んだ末、何とか再構築してみようと決心したとしても、すんなりと元の鞘に戻ってはいけません。何しろ相手は罪悪感が希薄な人種なのですから、いくら泣いてすがってきたとしても決して甘やかしてはいけないのです。
本人のためでもありますから、ここは心を鬼にして浮気に対するバツを与え、ケジメをつけさせなくてはなりません。もちろん、それは奥様であるあなたや、もし子供さんがいらっしゃるなら、子供さんに対する「禊(みそぎ)」でもあります。
再構築の際の禊ポイント
浮気掲示板などに見られる、再構築を選んだ奥様方が浮気旦那に与えた罰の一例を挙げておきますね。
- 反省文と誓約書を書かせて署名させる
- 離婚届けに署名・捺印させて預っておく
- 二度目が発覚した場合の離婚承諾書に署名・捺印させる
- 妻が耐えられない場合はいつでも離婚に同意することを離婚承諾書に記入しておく
- 慰謝料として旦那の預金などを没収する
- 浮気できないくらいお小遣いを下げる
- 携帯&スマホを常にオープンにさせる
以上のような措置が見られますが、それぞれに理由があるので補足説明しておきますね。
反省文や誓約書というのは、旦那に「自分は浮気をしてしまった」という自覚を持たせることによって再発防止にも役立ちます。
それともうひとつあります。というのは、その後やっぱり再構築は無理だと奥さん側が思うようになり、結局は離婚してしまうかもしれません。そして将来的に別な男性と再婚するかもしれませんよね。
実は、反省文や誓約書は、再婚する際の「バツイチ原因証明書」みたいな役割を果たすのです。再婚相手の男性は、ひょっとするとあなたの「バツ」に対して疑心暗鬼になるかもしれません。その疑いを晴らす意味でも、口で説明するより元旦那の反省文や誓約書を見せるほうが信憑性があるのは分かりますよね。
次に離婚届けと離婚承諾書ですが、これも浮気の再発防止のためです。ただ、離婚承諾書というのは別な目的があります。
「離婚届け」には「離婚届不受理申請」という制度があって、例えば奥さんが離婚したくても旦那さんが離婚したくない場合、旦那さんが役所に離婚届不受理申請というものを提出しておけば、奥さんが一方的に離婚届を役所に提出しても受理してもらえないのです。
ですから、たとえ旦那が署名捺印した離婚届けを預っていても、旦那から離婚届不受理申請されてしまったら奥さんの自由に離婚できません。それを防止するために、前もって「離婚承諾書」を取っておくのです。
これは、再構築するつもりでリスタートしたが、結局は耐えられなくてやっぱり離婚することにした場合にも有効です。というのは、再構築して半年、1年と過ぎてしまった場合、改めて離婚したいと思っても、旦那の不倫が原因だと認められない場合があるからです。
これは結構ありがちなパターンなので注意してください。わたしの時もそうですが、わたしは3ヶ月くらい頑張って再構築しようとしたのです。心療内科にも通って努力したのですが、フラッシュバックなどが激しくて結局は我慢できず離婚しました。
この時、義理の父が元旦那を説得してくれたおかげでなんとか離婚できたのですが、場合によっては調停せざるを得なくなるなど泥沼化した可能性だってあるわけです。
その際に、「再構築していても妻が耐えられない場合はいつでも離婚に同意する」という条項を入れた離婚承諾書を取っておけば、揉めることもなく離婚できる可能性が高くなりますからね。
さて最後です。慰謝料はもらっておきましょう。不倫の被害者である奥さんに対する加害者は旦那と浮気相手の二人です。不倫相手の女から慰謝料をもらったのに、旦那のほうは許すなんていう道理はありませんからね。
そして慰謝料としてもらうのであれば、夫婦共有財産ではなく旦那個人のお金でなければ意味がありません。結婚前からの貯金やヘソクリを没収してしまいましょう。そこまでやらないと再構築なんてあり得ません。
再構築とは、あなたの二度目の人生を賭けることになるのですから。