浮気がバレても相手を守ろうとする旦那 －どうすればいいの？－
2016/06/26
何となく疑わしい旦那のスマホやパソコンを漁ってみた結果、やっぱり浮気していることが分かった。
とにかくメールなどのやり取りを写真に撮り、浮気の証拠として確保はしたものの、浮気相手がいったい誰なのかが判明しない。そこでイチかバチかの勝負に出て旦那を問い詰めてみた。
すると旦那は意外にもすんなりと浮気したことを認め、土下座して謝ってくれた。ところが肝心の浮気相手が誰なのかについては教えてくれない。
いくら「相手は誰なの？正直に言って！」と詰め寄っても頑なに口を閉ざす。
それどころか、「キッパリと別れる」「もう二度と相手には会わないし連絡もしない」「だから相手のことは許してくれ」…と頭を下げる始末。
いったいどういうつもりなのだろう？
私としては旦那の一方的な話だけではなく、事の成り行きだとかこの責任をどう取るのか本人の口から聞いてみたい。そして何よりも、まずは妻である私に対して謝ってもらいたいのだ。
なのに相手の素性すら分からないなんて到底納得できるものではないし、怒りも収まらない。
いったい旦那は何を考えているんだろう？妻である私よりも浮気相手のほうが大事なのだろうか？
…このように、浮気の証拠を旦那さんに突き付けたところ、浮気自体は認めたものの相手の素性を隠すというケースはよくあるようです。
いくら奥さんが問い詰めようとも頑として口を割らない旦那の姿に、奥さんにしてみれば自分よりも浮気相手のほうが大事なのかとショックを受け、浮気されたことによる怒りが何倍にも増幅され収まりどころがありません。
さて、このような旦那さんの態度にはいったいどのような事情が隠されているのでしょうか。今回は、そんなことをテーマに取り上げてみました。
旦那が浮気相手を庇う理由
浮気がバレてしまった旦那さんが浮気相手を隠すその理由は、基本的には旦那さんがこの事態をどのように収拾したいと考えているかによって違うと思うんですよね。
「どのように」というのは、つまり「離婚したい」のか「やり直したい」のかということです。そこで以下に、二つのパターン別に旦那さんが相手を隠す理由を書き出してみたいと思います。
１. 旦那さんが離婚したくないと思っている場合
では、浮気バレによって離婚したくない旦那さんだったらなぜ浮気相手を隠すのでしょう？
考えられる理由としては…
- 会社にバレると社内での立場が危うくなるから
不倫相手が旦那さんと同じ会社の部下などだった場合、奥さんが逆上して旦那さんの上司や会社のコンプライアンス担当者に突撃する恐れがありますよね。
社内での不倫を上司や同僚に知られてしまうと会社に居づらくなるばかりではなく、査定や昇進にも影響するかもしれません。それどころか僻地へ飛ばされてしまう危険性さえあります。
何とか家庭を維持したいと思う旦那さんであれば、浮気相手を明かしたあとの奥さんの行動が読めない限り、家族のために浮気相手を隠し通そうとする考えが巡っても仕方がないと思います。（もちろん是非は別ですよ）
- 自分から強引に口説いた相手だから
不倫に至る過程があまりにも相手の女性に気の毒だというケースはままあります。例えば、新卒で入って来た可愛い女子社員に目を付けた旦那さんは、飲み会などで悪酔いした彼女を介抱するフリをしてラブホへ連れ込みます。
その際、ついでにあられもない姿を写メに撮り、その画像をネタに関係の継続を迫っていたようなケースです。断れず、仕方なくズルズルと関係を続けていた彼女はしだいに心を許すようになって…という感じですね。
男性のこのような卑劣な行為は、不倫掲示板などを巡回していると結構な頻度で見受けられますから、世間では普通に起こっている出来事なのでしょう。
このような事情を知らぬ奥さんが浮気相手に不倫の責任を追及すれば、相手は自分を守る手段として旦那さんを訴える可能性が生じます。
仮にわたしが彼女から相談されたら、浮気相手を訴えなさいとアドバイスすると思います。
実は、酔って抵抗できない状態でセックスに及ぶと準強姦罪（刑法178条）が成立する可能性があるんですよね。（弁護士ドットコム：強姦罪・レイプ事件参照）
さらに、猥褻画像をネタに関係の継続を要求したということも認定されると強要罪（同223条）にも問われる可能性がありそうです。それでもし立件されてしまったら、旦那さんは家庭を維持するどころか身の破滅ですよ。
まさか相手を脅迫して関係を持ったなんて奥さんには口が裂けても言えないし、相手女性が「最初にアンタの旦那に強姦されたから」と奥さんに対して弁解する可能性もあるわけですから、それはもう必死で相手女性を隠すに決まっています。
まあ、そんな極端な経緯はなくても、いくらか強引に関係を持った女性であれば、男性としてはついついかばってしまうのは仕方ないかもしれません。
- 奥さんの親友だから
これも結構ありがちなケースで、奥さんにしてみれば自分の親友と旦那の両方一度に裏切られたと知るわけですから、それはもうショックが大きいです。旦那さんとしては、奥さんと浮気相手の友情を壊したくないですから隠すしかありません。
- 奥さんの姉や妹だから
ごく稀にこういうケースもあるようです。絶対に知られてはいけないほどの事情ですよね。バレてしまったら最後、姉妹は絶縁、親は不倫娘を勘当、少なくとも二家族が崩壊してしまいます。不倫相手も既婚だった場合は三家族ですね。これほどの悲劇はそうそうありません。
- W不倫だから
浮気相手も既婚者だった場合、奥さんが慰謝料を請求すると高い確率で相手の旦那さんにも浮気がバレてしまうでしょう。そうすると、相手の旦那さんからも慰謝料を請求されるだろうし、相手夫婦も離婚の危機に直面します。
浮気した旦那さんにしてみれば、相手の旦那さんに対して土下座するのは仕方ないとしても、知らぬ男性から罵詈雑言を浴びせられるのはプライドが傷付くし、下手をすると殴られる可能性もありますよね。
まあ、卑怯な男性というのは責任問題が大きくなるのを嫌うし、責任を取りたくないと思うでしょうから、なるべく穏便に済ますためにも相手を隠したいのだと思います。
- 援助交際で相手が18歳未満だから
これもありがちなパターンです。援助交際の場合は単発なケースが多いようですが、特に気に入った子がいれば何度も交わるということもあるようです。
そんな中、もし相手が18歳未満だった場合は「児童買春・児童ポルノ禁止法」、または都道府県の「青少年保護育成条例」に抵触する可能性が高く、万が一それを知られてしまったら奥さんに人間性を疑われますよね。もしわたしの旦那が女子高生と援助なんかしていたら100％離婚します。
ですから、旦那さんとしては奥さんには絶対に内緒にするでしょうね。
２. 旦那さんが離婚したいと思っている場合
次は旦那さんが離婚になっても仕方がないと思っている場合です。その裏にはどんな意図があるでしょう。
- 浮気相手に慰謝料の請求がいかないように
奥さんが浮気相手の素性を掴んでおらず、旦那さんが口を割らない場合、奥さんとしては相手に慰謝料を請求するどころか謝罪すらしてもらえません。
このケースでは、もはや旦那さんは奥さんよりも浮気相手のほうが大切であって、「奥さん vs 旦那+浮気相手」という構図になってしまっています。
旦那さんが浮気相手と再婚するつもりかどうかに関わらず、浮気相手に対して金銭的にも精神的な負担もかけたくないと思っているのは確かです。
ここでもし奥さんが、「相手の女に慰謝料を請求するからね！」などと言おうものなら、旦那さんが逆上して怒鳴りつけられたとか旦那さんに殴られたという奥さんもたくさん存在します。それほど旦那さんは相手にのぼせている状態なのです。
そこで奥さんがたまらず「離婚します！」と主張した場合、残念ながら旦那さんは反論しない可能性が高いでしょう。
浮気相手の身元が分からない場合はどうしたらいいか
もしかすると予想もしない理由が潜んでいる場合もあり得るわけですが、とりあえず旦那さんが浮気相手を明らかにしない理由としては上記のようなパターンが考えられると思います。
とすれば、よくネット上で語られている「自分の妻より浮気相手が大事なんだ」という推測は、あながち間違いではないにしても、それが全てではないということが分かるのではないでしょうか。
わたしは浮気している旦那さん達の味方をするつもりは全くありませんが、旦那さんが浮気相手を教えないことの裏には上記のようないろいろな事情があるということを知っていただきたいと思うのです。中には知らなかったほうが良かったという場合もあると思います。
いずれにせよ、浮気相手が誰なのかを把握しないまま旦那さんを問い詰めると、今回のような事態に陥る可能性があるということです。
さて、ではどうやって相手の身元を特定すればいいでしょうか。その方法をいくつか挙げてみたいと思います。
（１） 浮気相手を教えないなら離婚します…と宣言する
これは捨て身の戦法です。もし旦那さんに離婚の意思があるならこの作戦は意味がありません。というか、むしろ積極的に離婚話が進んでしまうことになるでしょう。浮気相手が特定できない以上、浮気相手には慰謝料の請求は出来ません。ただし、旦那さんは浮気自体は認めているわけですから、旦那さんには慰謝料の請求は可能だし、財産分与や子供さんがいれば養育費の請求も出来ます。
（２） 浮気相手を教えないなら義理の実家に相談します…と宣言する
これは旦那さんの親や兄弟姉妹に責任を振ってしまう戦法です。夫婦間で話し合っても埒が明かないわけですから、旦那さんの親族に下駄を預けて様子を見るのです。ただし、毒親の場合はあまりアテにはなりません。旦那さんの親族の中に常識的な人がいれば頼ってみましょう。
（３） 浮気相手を教えないなら子供に浮気の事実を教えます…と脅す
親の浮気というのは、もし子供が知ればかなり傷つくでしょうから、出来るだけ内密にしたほうがいいのは言うまでもありません。なので、この場合はあくまで旦那さんに対する「脅し」として使うだけに留めましょう。子供の年齢にもよりますが、良い事・悪い事を分別できる年齢の子供に自分の浮気が知られてしまうことは、父親としてはかなりダメージが大きいと思います。なので、それを取り引き材料として浮気相手の白状を迫れば応じる可能性はかなり高いと思います。
（４）会社の上司に相談します…と脅す
もし旦那さんの浮気相手が同じ会社の女性ということが分かっているなら、旦那さんの上司に相談するのもひとつの方法です。「旦那が浮気について自白した」という前提で上司に相談すれば、おそらく思い当たる女性が浮かんでくるに違いありません。ですから、旦那さんに「上司に相談してみます」と宣言するだけで正直に白状するかもしれません。
（５）仕返しに自分も浮気します…と宣言する
本当にやってしまったら後悔すると思いますので、これはあくまで旦那さんに対する「脅し」として使うだけにしましょう。奥さんを愛しているし離婚したくないと思っている旦那さんであれば、奥さんに浮気されることは耐えられない可能性が高いです。男性というのは、自分は浮気しても奥さんに浮気されるのは我慢できないものですから。
（６）諦めたフリをして興信所に依頼する
最後の手段としては旦那さんの油断を誘うしかないと思います。浮気相手を追及することを諦めたような素振りをしていれば、そのうち旦那さんは油断して浮気相手との逢瀬を再開するかもしれません。そのチャンスを逃さずに興信所を使って相手を突き止めるのです。下記のサイトは旦那さんの生活パターンに合った興信所を無料で紹介してくれます。一度、相談してみるといいですよ。わたしもお世話になったサイトです。
浮気相手の素性を明らかにするために･･･