再構築することにした夫の心の中は -夫の建前と本音-
2016/03/29
浮気が奥さんにバレてしまった旦那さんは、心から謝罪し、反省し、彼女とも別れ、奥さんと再構築することを選択しました。
元々旦那さんは奥さんと離婚して不倫相手と再婚しようなどという考えはまるっきりありませんでした。単に、奥さん以外の女性との付き合いが新鮮に感じられたし、何の責任もない相手と遊ぶのがとても楽しかっただけなのです。
そして一方の奥さんも、完全には納得しないものの、いざ離婚となると将来が不安だし、なんとかもう一度旦那さんとやり直してみようと決心しました。
本来であれば、「さあ、これでひとまず一件落着だ!」といきたいところですが、実は案外そうでもないのが実態です。わたしの経験上からも、それは言えます。
今回は、そんなお話をしてみたいと思います。
再構築中の夫と妻との間に生じる意識のギャップとは
奥さんに浮気がバレ、話し合いの結果として許された直後の旦那さんの心の中というのは案外スッキリしているものだと思います。なぜなら、バレた直後の奥さんに対する恐怖心や、夫婦関係・家庭が壊れるかもしれないという絶望感から救われたことによって、ひとまず安堵といった感じだからです。
また、今まで浮気相手と会っていたことを奥さんに隠し続けていた「後ろめたさ」のようなものからも開放されているのではないでしょうか。
一方、旦那さんの浮気を許した奥さんの方はどうでしょう。
たとえ許したとはいえ、心の奥底では到底納得なんてしていないのではないでしょうか。その証拠に、ふとした瞬間に暗い表情をしていたり、理由もなく突然涙がこぼれてしまうこともあります。
旦那さんのちょっとした言動に過剰に反応してしまったり、思わず声を荒げてしまうこともあります。そう。ついつい浮気相手と旦那さんのラブラブなシーンを想像しながらボォ~っとしてしまうのです。
旦那さんの帰宅がちょっとでも遅くなると不安だし、スマホをいじっている様子を見ると、まだ女と切れていないのでは…と疑心暗鬼になるのです。
これはいわゆる「フラッシュ・バック」の症状ですが、管理人の場合はちょっと症状の現れ方がきつかったので、診療内科でカウンセリングを受けていました。
実はこのブログを始めた理由のひとつには治療の目的もあります。自分の体験を外に吐き出すことによって、「フラッシュ・バック」から開放される効果が期待できるとドクターからアドバイスを受けたからです。
本題に戻ります。
実はこのような奥さんの姿は旦那さんにも影響を与えるんですね。
そんなにも辛く悲しそうな奥さんの様子を目にしていると、旦那さんの側にも徐々に不満が募り始めます。彼にしてみれば、未練があった浮気相手と惜しみつつも別れ、せっかく奥さんとやり直そうと決心したのにも関わらず、いつも死にそうに沈んだ奥さんの表情を見ていると、なにやら常に自分が責められているのではないかという気分になるのです。
挙句の果て、「まだオレのことを疑っているのか?」と、奥さんに対し腹を立ててしまうかもしれません。
というのは、彼は知らないのです。浮気によって失ってしまった伴侶に対する信頼関係を取り戻すためには、とてつもなく長い時間と手間がかかるということを。「単なる浮気」と軽く考える人もいるようですが、実際のところ、シタ側はサレた側の気持ちなんて分かるはずがないんですよね。
このように、再出発を始めた夫婦の間には大きな温度差が生じているのです。やがてそれがギャップとして表面化してきます。その結果、やはり再構築を断念し、わたし達夫婦がそうだったように、離婚になってしまうケースがとても多いそうです。
ではいったい、上手に再構築する方法というのはないのでしょうか。
その答えを探すためには、再構築しようと決めた奥さんが、今、そしてこれからの旦那さんの心もようはどのようなものなのか、予め知っておく必要がありそうです。
そのために参考になるのが、浮気バレした時の旦那さんの反応です。そこで、いくつかのパターンを例として挙げてみますので、もしあなたが再構築を検討するのであれば、旦那さんはどのようなタイプに当てはまるのか、事前に予習しておくことをオススメします。
事前の予想に反し、あっさりと浮気を白状するタイプ
奥さんのことなんて全くお構いなしで浮気する旦那さんもいれば、常に奥さんに対して申し訳ないと思いつつも、なかなか浮気相手を切れずにズルズルと関係を続けてしまった旦那さんもいると思います。
後者の旦那さんの場合、ちょっとした証拠で奥さんに詰め寄られると、案外あっさりと白状してしまうケースも決して珍しくありません。
実はこのような旦那さんは、基本的には奥さんのことを愛しているのです。浮気をしながらも、常に罪悪感を感じていましたから、奥さんから詰め寄られたことをきっかけにして、すぐに正直に告白することが出来たわけです。
ですから、浮気がバレたことによって申し訳なさを感じるとともに、心から反省し、真剣にやり直しを望んでいるに違いありません。
もし奥さんが、この旦那さんの心情を感じ取ってあげることが出来るなら、奥さんにとって夫婦関係をやり直せる可能性が高くなると思います。
自分が浮気をしたのは奥さんのせいだと思っているタイプ
このパターンの旦那さんは、浮気がバレて、たとえ謝ったとしても心から反省はしていないと思います。なぜなら、自分の浮気の原因は奥さんにあると思っているからです。
なので、浮気がバレた時にはたとえ形式的に謝ったとしても、それはあくまで家庭を捨てたくないという自己都合で元の鞘に収まろうとしているだけであって、決して奥さんに対して思いやっているわけではありません。
では、旦那さんがこのように思っているかどうかはどこで判断すればいいのでしょうか。それは、浮気の証拠を突き付けたときの弁解の中にその気持ちが現れてくると思います。
例えば、「だっておまえが・・・」とか「・・・してくれないから」などという弁解がそれです。
このような旦那さんと再構築した場合、おそらく奥さんはずっと泣かされる可能性が高いと思います。なぜかというと、自分が浮気したのは元々奥さんのせいなのに、まるで当て付けのようにいつまでもメソメソして参っちゃうよ…というような態度を旦那さんが見せるようになるからです。
再構築中の二人がこのような関係であれば、どう考えても上手くいくとは思えません。
浮気は奥さんにバレなければいいと思っているタイプ
このタイプの男性は、基本的には浮気は悪いことだと理解はしているのだと思います。ですが、程度の差こそあれ、犯罪はバレなければ罪にはならないという考え方をしているようです。
そのせいか、浮気の証拠が上がっているにも関わらず、シラを切り通そうとする往生際の悪さが特徴で、わたしの元旦那もこのタイプでした。
こういう考え方の持ち主は、浮気がバレたのは単に運が悪かったからだ…という思いがあるようで、だから、ほとぼりが冷めた頃にはまた浮気の虫が騒ぎ出すのです。
よく「浮気する人は何度でも繰り返す」と言われるわけですが、世の中にはこのタイプの男性が圧倒的に多いからでしょうね。
ですから、このようなタイプの旦那さんと再構築をすれば、一生にわたり浮気の不安から開放されることはないと思います。
まとめ
まだまだいろいろなタイプの男性がいると思いますが、もしあなたが旦那さんの浮気の証拠を掴み、それでもやり直してみようと思ったなら、いったい彼はどのようなタイプの考えの持ち主なのかをじっくり観察していただきたいと思います。
ひょっとすると上記の中に、あなたの旦那さんが当てはまるかもしれません。
旦那さんの口から出て来る弁解の言葉は、一見、彼自身に都合がいいように聞こえるかもしれませんが、それでもこれから彼なりに苦しむだろうことは確かです。
ですが、残念ながらいくらあなたが再構築を願っても、そして表面的には彼の発言も同じであっても、あなたのその気持ちに応えられず、やり直すには値しない男性もいるのは事実です。
ぜひ、彼の心の内側を探って、別れるべきかやり直すべきかを見極めていただきたいと思います。