【w不倫】離婚しない場合の慰謝料 相討ちにご注意!
2016/03/24
夫婦のどちらかが不倫をすると、された側は民法上の被害者となるわけですが、日本の法律ではその解決方法として、不貞を働いたパートナーとその相手方から慰謝料をもらって手打ちにしなさいということになっています。
ということで、わたしの場合は離婚を前提として、元旦那と浮気相手である元カノに慰謝料を請求しました。
慰謝料の請求と謝罪を求めるために内容証明を発送したのですが、送り先を元カノの自宅にしたものですから、彼女がわたしの元旦那と不倫していることが先方の旦那様にもバレてしまったのです。
というか、事前に相手も既婚者でW不倫だと分かっていたものですから、復讐の意味を込めて「バレたらザマァ」という気持ちで自宅へ送ったんですけどね。
で、結局その思惑どおり、相手の旦那様の知るところとなりました。果たしてその内容証明が旦那様に見つかってしまったのか、または慰謝料を用意できないので旦那様に相談するしかなかったからなのかは分かりませんが。
それはさて置いて、
当時、わたしとしては元旦那と離婚する決意でいたため、弁護士さんと相談して相手の女には少し高めの慰謝料を請求したのです。とはいえ、結婚して3年ですから金額的にはそれほどでもなかったんですけどね。
すると先方の旦那様も元旦那に慰謝料を請求してきました。向こうの旦那様も当然ですが、この不倫の被害者ですから。
で、その金額を元旦那から聞いてびっくりしました。何しろわたしが旦那の浮気相手へ請求した金額よりもはるかに多い金額を請求されてしまったのですから。
そこで今回は、もしわたし達が離婚しなかった場合、結果として大赤字で終わってしまっただろうなぁというお話をしたいと思います。
このお話が、これからのあなたの参考になれば幸いです。
旦那が請求された慰謝料は奥さんには関係ないはずが・・・
さて、別なところでもお話しているとおり、結果的にわたしと元旦那は離婚しています。けれども、離婚協議のときに元旦那が離婚したくないと縋りついてくる姿を見て一旦は思いとどまったわけです。
なので、わたしから元旦那へ請求した慰謝料は一旦保留にして再構築を始めました。すると家庭の問題として新しく浮上したのが、相手方の旦那様への慰謝料問題です。
先方には子供がいて、それでも離婚することになってしまったようで、かなりの高額を請求してきました。
そしてさらに追い討ちをかけるような展開が待っていました。なんと、元旦那の不倫相手である元カノが、わたしが彼女から受け取った慰謝料の一部を返せと電話で要求してきたのです。
その理由は、わたしと元旦那が離婚していないから…だそうです。
彼女の言い分としては、わたしと元旦那は離婚するという前提であの金額を提示したはず。元カノは、離婚することになって申し訳ないという気持ちでその金額に納得した。しかし、結果として離婚していないのであれば、あの慰謝料の金額は納得がいかない。なので、減額してほしい(一部返金)…という内容でした。
確かにそうなんですよ。わたしとしては彼女の言い分はもっともだと思いました。当時は、わたし自身が離婚の決意を固めたなかで弁護士さんと相談して慰謝料の金額を決めましたからね。けれども、再構築を始めたといってもわたしだって毎日が辛いのです。
この時、あまりにもフラッシュ・バックがきつくてしんどい思いをしていました。そんななか、追い討ちをかけるように元カノからの慰謝料の減額要求です。せっかく相手のことを忘れかけていたのに、とうとう辛抱しきれなくなって心療内科を受診しました。
そして、前回お願いした弁護士さんにもう一度相談に乗っていただいたのです。
その結果出た回答案は、
- 減額(一部返金)要求に応じる必要はない
- 離婚を条件に慰謝料を提示してはいない
- もちろん示談書にも盛り込まれていない
- むしろ相手が接触禁止条項に違反しているから示談書に基づいて慰謝料を増額することも可能
このような内容でした。
内心、ほっとしましたね。元カノには弁護士さんから上記のとおり伝えていただき、相手も渋々ながら諦めてくれたようです。
さて、残るは元旦那が請求されている慰謝料についてです。
元旦那はお金を持っていない
元旦那が請求されている慰謝料は彼個人の問題ですから、いくらわたしが再構築を了承したとはいえ、その慰謝料の一部を家計費で補填するなんてことは有り得ないことだと思います。
ましてわたし個人のお金を貸すなんてことはまるっきり考えられません。それどころか、本来であればわたしが元旦那から受け取る権利のある慰謝料を保留にしてあげているわけですからね。
そのことは当然元旦那もわきまえているようで、わたしに対して慰謝料の話題は振ってくるものの、お金を貸してほしいような話をストレートに口には出して来ませんでした。
もっとも、彼が請求されている慰謝料の額は、わたし個人の所持金やら夫婦共有の貯金、彼のわずかな貯金を合計しても足りませんでしたから、どちらにしても誰かから借りるしか方法がなかったんですけどね。
そもそもわたしだって、結婚前から持っていた貯金だけでは興信所と弁護士さんへの報酬には全然足りなくて、結局は元カノから取った慰謝料で補填したわけですよ。なので、残金なんてほんのわずかしかなかったのです。
で、結局彼は実家に頭を下げたようです。
でもこれって、もし実家にお金がないとか、親が怒っていてお金を貸してくれなかったとしたら、元旦那が銀行とかローン会社から借金しなければならなかったということですよね?
ということは、もしわたしが元旦那と離婚しなかったとしたら、つまりはその借金は家庭の借金ということになるわけですよ。
なんか理不尽な話ですよね。
どうして不倫の被害者である奥さんが、旦那の慰謝料のせいで一緒に借金を背負うことになるの?って話です。
お金を取るか復讐か または両方?
だったら、もしわたしがあの時元カノと裏取り引きをして、先方の旦那様には内緒にしてあげるから慰謝料をたくさん寄こせ…という腹黒い条件を提示していたらどうなっていたんだろう?
ふと、そんな考えが脳裏をよぎりました。
もしあの時、そんな条件を相手にぶつけていたとしたら、彼女は例えば実家に泣きつくなどして慰謝料を用意し、旦那様にはバレることなく離婚を避けられたかもしれません。
しかも、それによってわたしの元旦那も相手の旦那様から慰謝料を請求されることはなかった。
まあ、今となっては過ぎた話ですからどうにもならないことですが、そんなことも可能だったかもしれないなぁとは思います。ただ、当時は悔しさと悲しさと怒りがごちゃまぜになっていて、とにかく相手もめちゃくちゃになって欲しかったのが本音です。
結局、わたしはそれから間もなく離婚してしまったわけで、元旦那はわたしに対する慰謝料も実家から借金して払ってくれました。というか、元義父が振り込んでくださったんですけどね。
ただ今回のお話で言いたかったことは、もしあなたが予め離婚しないと決めているのであれば、旦那さんのW不倫相手に対して上記のような裏取り引きをもちかけてもいいんじゃないかなぁということです。
もし相手も離婚したくない、旦那様にバレたくないという立場の人であれば、その話に乗ってくる可能性が高いです。
そうすれば相手方から請求された旦那さんに対する慰謝料を一緒に背負うこともないんじゃないでしょうか。もしあなたの旦那さんがお金持ちであれば関係ない話でしょうけど。